母乳はミルクと比べて腹持ちが悪いのは本当なのか?

授乳

ミルク,母乳,腹持ち,太る,比較
母乳は腹持ちが悪い、ミルクは腹持ちが良いと言われます。
これって本当のことなのでしょうか。

  • 太りやすい、太りにくい、腹持ちがいい、悪いなどはあるのでしょうか?
  • 3 時間置きの授乳を守らないと太りやすい子に育つと聞いた
  • ミルクだと太りやすく腹持ちが良い理由って?

母乳とミルクはいつでも比較され続けていて、
どちらが良いか悪いかも常に議論され続けている気がします。

今回のお話は「母乳とミルクの腹持ち」について
どの情報が真実なのかを研究資料を元に調べてみました。

研究結果を総合して見れば「母乳もミルクも大きく変わらない」が結論ですが、
腹持ちだけを見ればミルクのほうが腹持ちが良い研究結果があります。

この記事を読めば
母乳とミルクで起こる違いを理解して、どちらの育児方法も
安心して取り入れられるようになります

スポンサーリンク




母乳の腹持ちが悪いのは本当

胃の中に入ってからどのくらいの時間で半分に減るかという
胃内半減期」を調べた結果があります。

参考資料は「母乳育児支援講座 (Breastfeeding for a medical pr)
その結果を見ると

  • 母乳は約 47 分
  • ミルクは 65 分

という結果がそれぞれ出ています。
胃の中が空っぽになった調査結果のデータはありませんが、
ミルクより母乳の方が胃の中に長く留まっているとは考えにくいですね。

体感的にも母乳は頻回授乳を感じる

実際に母乳育児をされているとわかるのですが、
ミルクに比べるとやはり母乳の方が授乳回数が多くなりがちです。

慣れるまではこれがまた大変なんですね。
ただ、赤ちゃんの胃で消化し終えるまでの時間が何時間も違うわけではないです。

赤ちゃんの胃も小さく、吸う力も弱くて一度に飲める量が少ない頃は
母乳でもミルクでも腹持ちは悪く感じるはずです。

それでも成長とともに一度で飲める量も増えていくので
どんな子でも自然と授乳間隔は開いてきます。

夕方以降は母乳の出も悪くなりやすいので、

  • 疲れている
  • 赤ちゃんに少しでも長く眠っていて欲しい

こうした理由からミルクを足したい、足している方もいるのではないでしょうか。
家事や育児、お仕事で疲れているところを夜中に何度も起こされてしまうと
ママ自身も大変です。

疲れたときはミルクをあげたり、搾乳した母乳をあげたりして
他の家族の方に手伝ってあげてもらうのも良いと思います。

夜間の頻回授乳がもたらすメリット

生後 2 ヶ月程度までのお話ですが、赤ちゃんは 16 時 〜 夜中 2 時くらいまでが
目が覚めやすい覚醒時間と言われています。

そして、その時間帯に人との接触がないと泣きやすくなる結果もあります。
夜間におっぱいを吸われることでママの体内で母乳の分泌を促す
プロラクチンというホルモンが増加しやすいためです。

なので、場合によってはミルクをあげても寝てくれないということがありえます。

夜や夜中にミルクをあげるとしても、スキンシップをとるようにしたり
少しだけでも母乳を吸わせてあげたりすると赤ちゃんも眠りやすくなります。
合わせて母乳の分泌量も減りにくくなるので夜間の授乳は無駄にはなりません。

粉ミルクだと太りすぎる?

腹持ちが母乳に比べて良いことに加えて、栄養面のカロリーが多いので
丸々と太り過ぎてしまうことを心配するママがおられます。

実際に母乳栄養のほうが将来的に肥満になりにくいという論文は存在しています。
しかし、否定的な研究結果も出ていて一定の結論が出ていないお話なのです。

ただし、おっぱいから母乳を飲むより哺乳瓶でミルクを飲むほうが楽なので
早期に体重が増えやすいことは知られています。

また、母乳に含まれるアディポネクチンやレプチンがエネルギー代謝に関与するので
やはり母乳の方が将来肥満になりにくいと考える研究者の方たちが多いです。

いまのところ確固たるデータがないためどちらとも言えない部分にはなりますが、
将来的に母乳の新しい発見が進めば、ハッキリしてくるかもしれませんね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

母乳の腹持ちが悪いというのは本当ですが、
現実的にはそこまで差がないお話になります。

よくミルクの腹持ちの良さをアピールする情報がありますが、
研究データの差で見れば 25 %程度の差でしかないのです。

となれば、何倍も差があるわけではないため
ミルクの腹持ちの良さはそこまで大きなお話でもありません。
結局赤ちゃんが幼いうちはいずれにしても頻回で授乳しなければなりません。

赤ちゃんの授乳間隔を開ける目的でミルクを足したり飲ませたりしても
思ったような成果は得られないはずです。

ミルクを使う育児は世間のイメージよりずっと効果的なものです。
若干の持ちの良さは赤ちゃんのグズるまでの時間を延長できますし、
母乳の出が思うようにいかない時の補助としても最適です。

それをミルクを使って育てるなんて赤ちゃんがかわいそう、
母乳が 1 番なのにそれをしないなんて怠慢

そんな声が聞こえてくるたびに、母乳とミルクに対するイメージの良し悪しと
現代のミルクが持つ完成度の高さが正しく知られていないことに直面します。

母乳でもミルクでも最終的に差はほとんどありませんから
母乳の出が悪くならない程度に使う分には非常に優れたベビー用品の 1 つですよ。

関連記事

スポンサーリンク




ミルク作りに面倒な温度調整がいらなくなる方法



ミルクを作る時に一手間かかるのが一度沸騰させた熱湯を70度前後まで冷ますこと。沸騰直後に粉ミルクへ注いでしまうとミルクの成分が一部壊れてしまいます。

そんなときも便利に活躍するのがウォーターサーバーです。

70〜85度でボタンひとつでお湯が適温で出せる上に、安心・安全な健康を支えるお水がレンタル料金無料で使えます。ウォーターサーバー業界で唯一グッドデザイン賞まで取得しているオシャレなサーバー

家庭にひとつあれば、誰かが来た時にも「これ、どこのやつ?」と聞かれること間違い無しです。

いますぐグッドデザイン受賞のウォーターサーバーを見る

授乳