混合育児をすると母乳の出が悪くなるのは本当か
混合育児をすると母乳が出なくなると思い込んでいませんか。
- 母乳の出が悪くなり最終的に完全ミルクへ移行すると聞いた
- おっぱいだけだとすぐにお腹がすいて起きてしまう
- 夜中自分も寝たいからと無理やりミルクも飲ませている
混合育児をする理由はそれぞれですが、母乳が出なくなると不安になりますよね。
できれば完全母乳で育てたいと感じているママが大半かと思います。
なぜ、混合育児をすると母乳が出なくなると思うのか。
それは
「赤ちゃんがミルクしか飲まなくなってしまう可能性があるから」
ということで
「母乳が出なくなると言われるワケと混合育児を続けるコツ」を紹介します。
混合育児を卒乳までずっと続けるのは完全ミルクや完全母乳より
母乳維持のためにママへの負担もかかってくるので大変です。
それでも仕事の都合などで出来る限り母乳を続けたいママもいます。
母乳で育てたいのにミルクに頼らざるを得ないこともあります。
この記事を読めば
「母乳の仕組みを知り、混合育児でも長く続けていくことができるようになります」
母乳が作られるホルモンの仕組み
ママの体内で母乳を作ったり、作る能力を維持したりするために
必要なホルモンがあります。
それが
「オキシトシン」と「プロラクチン」と呼ばれるホルモンです。
これらのホルモンは乳首に刺激が加わることによって分泌されます。
どういう刺激が必要かというと、「吸啜(きゅうてつ)」といって
赤ちゃんが乳首を口の奥までくわえて舌の根と上顎で
ギュッギュッと締め付ける刺激です。
手指や搾乳器でも似たような刺激を与えることができます。
特にプロラクチンは妊娠中からグッと右肩上がりに分泌量が増え、
出産を終えると急速に急降下で減少します。
何とそのペースは 1 週間の間に赤ちゃんにも吸わせず
搾乳もしなければ妊娠前と同じくらいに戻るレベルの下降線を辿ります。
すると当然母乳を作るのに必要なホルモンなので、
元に戻ってしまうと母乳の分泌量も少なくなってしまうのです。
ということは、反対に赤ちゃんがミルクを飲んでいても
乳首に刺激を与え続けさえいれば母乳は出続ける状態を維持できます。
混合にすると母乳が出なくなると言われるワケ
これは粉ミルクでお腹がいっぱいになった赤ちゃんは、
ママの乳首を吸う回数が減ってしまいがちだから。
先のホルモンの仕組みどおり、乳首を吸ってもらえないと
プロラクチンの分泌量が落ちてしまうからですね。
実際にミルクをあげるようになったママから
母乳が出なくなったお話を聞くことも多いです。
母乳育児をやめること自体、いけないことではありません。
しかし、赤ちゃんがまだ新生児期や小さな乳児期の場合
やり方によっては母乳の出を良くしてミルクを卒業できる可能性があれば
もったいなく感じてしまうママも多いかと思います。
それに混合育児を上手に続けられれば、ママの授乳生活も
苦痛なく続けていくことができる場合だってありますからね。
そのためにも上手に混合育児を続けていけるコツを知っておくことが大切です。
混合育児を続けるコツ
ポイントは赤ちゃんのお腹が減っているところで乳首を極力吸ってもらうこと。
それによってホルモン分泌を維持し続けることができます。
そのためにはミルクをあげるとしても、先に母乳を少しでも吸わせてあげる。
お腹が減りすぎていたり、乳首を嫌がったりしておっぱいを嫌がるときもあります。
それ以外は 1 回の授乳でできるだけ乳房も吸わせるようにしてください。
お仕事の都合や保育園に預けている間は搾乳を続けることも大切です。
とにかくポイントとなるのは乳首への刺激です。
これを怠らなければ母乳は出続けてくれますので、
吸わせるのと並行して搾乳を行うと長く続けていくことができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
混合育児をしたからといって母乳が出なくなるわけではありません。
なるべく乳房を吸わせるようにして、合間に搾乳もすれば
混合でも十分母乳を出していくことは可能なはずです。
しかし、現在の日本の育児環境を見ると仕事をしながらの搾乳は
周りの理解が得られないと継続していくことが難しい場面も多々あります。
あなたのいまの周りの環境や理解、協力が得られるのであれば続けていきましょう。
もしミルク育児へ切り替えることになったとしても落ち込まないでくださいね。
市販ミルクだからといって何か問題が起こるようなものではありません。
最終的にはママのポリシーがどうしたいかが 1 番重要になってくるお話です。
また、混合育児中は他のママと比べたりすることはやめておいてください。
完全母乳育児をしているママを見ると羨ましく感じることもあるかもしれません。
何かにつけて比べてしまうと不安にもなってしまいます。
すると子供にもママの不安は伝わってしまうので、
百害あって一利なしの状態になります。
何も母乳だけが全てではありません。
完璧にこなそうとするのではなく、大病をせずに笑って過ごせれば良いくらいの
気持ちでドーンと構えておくと良いですよ。
心からお子さんとの時間を楽しめるように生活してみてくださいね。
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