【虫歯予防・副作用】お菓子を欲しがる子供をなだめて歯も守る方法
子供がお菓子を欲しがって困っていませんか。
- 時間を持て余すとすぐお菓子をねだられる
- いつもはあげないけど、外に行くともらえると思っている
- 虫歯になるのが嫌だし、健康的にもあげたくない
なぜ、子供はすぐにお菓子を欲しがってしまうのか
それは
「退屈なときに暇をもてあます術をまだ知らないから」
そして、ママがお菓子を食べさせたくない1番の理由は「虫歯になるから」
ということで
「子供が食べても虫歯にならないお菓子」を紹介します。
といっても与えるものはただのガム1つです。
口を動かすのでアゴも鍛えられ、同時に唾液の分泌で虫歯からも守ります。
ガムを噛んでいる間は騒ぐことも同時に塞げます。
この記事を読めば
「お菓子をねだられてもむしろ喜んで差し出せるようになります」
与えるのはキシリトールガム
これ以外の選択肢は無しです。
他のお菓子をねだられてもキシリトールガムなら良いとしてください。
普通の市販のお菓子を与えていてはさすがに虫歯になる確率が上がります。
キシリトールは虫歯予防に効果的
- むし歯の原因菌に栄養として利用されにくく、増殖を抑制する。
- 清涼感のある甘さが唾液分泌を増やす。
などの作用により予防効果を発揮します。
キシリトールが効く理由
虫歯とは「ミュータンス菌」に代表される細菌が「酸」を出すことで
歯が溶け出す現象のことを一言で表しています。
そしてミュータンス菌が酸を出すための栄養源として糖分が利用されます。
菌が糖分を利用してせっせと酸を作り出しているわけです。
ところがキシリトールはこの歯を溶かす酸が作られません。
しかもミュータンス菌の体内にキシリトールを取り込ませると
菌が持っているエネルギーを放出させる効果まであります。
するとミュータンス菌もエネルギーを取られて弱っていくので、
摂取を続けていると次第に菌の数そのものが減っていくことになります。
また、継続摂取すると歯垢(プラーク)が歯から剥がれやすくなります。
1日3回、3ヶ月継続して摂取すると虫歯菌の活動力を抑えて
歯垢が歯から剥がれやすくなることが知られています。
キシリトールの過剰摂取はお腹がゆるくなる
一度にキシリトールを大量(30~40 g)に摂ると浸透性下痢や腹部不快感が
起こる可能性があるとされています。
キシリトールは他の甘味料と同じく腸内で水分を引き込む性質を持っています。
わかりやすく言えば「下剤」と同じです。
お腹がゆるくなりやすいかどうかは、キシリトール単体の摂取量だけでなく
食事内容や腸の長さ、水分摂取量といった他の要因も作用します。
ですので、人によっては少量でもゆるくなる場合があります。
お腹がゆるくなる以外の副作用は判明されていませんが、
長期に多量摂取した場合や妊娠・授乳中の大量摂取した場合のデータがないので、
この点にだけは注意したほうが良いです。
ただ、ガム程度の量であればほとんど問題は起きません。
少量摂取を続ける分には虫歯予防効果が期待できますので、
摂取量にだけ気をつけて噛むことをおすすめします。
余談ですが、便秘のときにわざと多量摂取すると便秘解消に役立ってくれます。
市販のキシリトールガムを買ってはいけない
市販のキシリトールガムは、キシリトール100%でないものが多いです。
噛んだ時の味を持続させるために他の代用甘味料が併用されています。
そうした物を摂取すると、キシリトールの効果も得られますが
限定的なうえに余分な添加物を体に入れてしまうことになります。
ですので、購入するならキシリトール100%のものを選んでください。
キシリトール100%のガムは市販ではなく歯科専用として売られています。
歯医者へ行った際に1箱90個入りを900円(税抜き)で購入することもできますよ。
インターネットであれば歯科専用品も取り扱っているところがあるので、
そちらからまとめて買うのもおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
日頃からお菓子を食べている子ほど、駄々をこねる確率が上がります。
これまでしっかり制御してきているなら困ることもありませんが、
二人目、三人目となると正直ママも手が回りません。
そんなときでも今回紹介したキシリトール100%のガムなら
食べても虫歯予防に役立つだけです。
あまりに小さいお子さんには使えない方法ですが、
その頃ならまだまだやり直しが効くタイミングでもあります。
3歳になればガムも食べられる頃なので、それ以下の年齢の子は
早いうちからお菓子を我慢させる習慣を身につけるほうが得策です。
既に3歳を超えていてガムが食べられるなら、
むしろある程度習慣化してもらう方が虫歯予防に役立ってくれます。
もちろん最初は上手に食べられないこともあります。
ただ、多少飲み込んでしまっても人体に害はありません。
3歳以降であれば少し練習すれば十分食べられるようになります。
お子さんの大切な歯を守る意味でも、ゴネられた時にサッと使える意味でも
キシリトールのガムを食べられるようにしておくと役立ちますよ。