【何℃】熱が出た?赤ちゃんが平熱か発熱か判断するための5つのポイントと正しい体温の測り方

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赤ちゃんが平熱なのか病気の熱なのか判断がつかなくて悩んでいませんか。

  • 体温計によって赤ちゃんの熱がコロコロ変わる
  • いつも37.5度前後が多く、それを超えることもある
  • 通常36.2度くらいと平熱が低くて心配
  • 37.5度を超えれば病院に受診した方が良いのか?

赤ちゃんの平熱ってどれくらいを指すのかわかりにくいですよね。
37度を越えていると何となく大人と同じように心配してしまいます。

ということで
赤ちゃんが本当に熱があるのかを判断する方法」を紹介します。

最初に覚えておいてもらいたいことは

平熱にも個人差がある
熱があるからといって病気とは限らない

知らないと健康なのに病院へ駆け込むことなってしまいます。

この記事を読むことで

正しい体温の測り方をマスターできるので
赤ちゃんの平熱と病気の熱の区別がついて、不要な病院通いをしなくてすみます

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「あなたの赤ちゃん」の平熱を知る

平熱を知っていれば今の体温が病気の熱かどうかの判断が容易にできますよね。
なので、まだよくわかっていないなら赤ちゃんの平熱を知っておきましょう。

あまりに下がっていても上がっていても異常です。
知っているだけで体調変化をいち早く発見できるようになりますよ。

じゃあその平熱ってどうやって知るの?

という質問がありそうですよね。
これはかんたん、毎日1週間くらいなるべく同じ時間に検温し続けてあげるだけです。

できれば朝起きた時と夕方~夜のお風呂に入る前の2回
このタイミングで検温してみてください。

1週間も毎日計れば大体でもお子さんの平熱はわかってきます。

あと、体温は夕方の方が少し高めに出る事が多いです。
ですので、朝より高いからって慌てないで大丈夫ですよ。

平熱も個人差が大きい

赤ちゃんの平熱の目安は一般的に「36.5度~37.5度」と言われています。

「じゃあいまは37.3度だから平熱だよね?」

いいえ、ちょっとまってください。

これはあくまで一般的な目安です。
あなたのお子さんも同じようにこの範囲内が平熱とは限らないのです。

まず日本人の平均体温って何度か知っていますか。

「36.1度くらい?」
「子供なら36.4度くらい?」

いいえ、違うんです。
答えは「36.89度」です。

この数値は対象者3000人以上の大人で30分以上をかけて出した結果です。
なので数字のブレもなく安定してこの温度だったということです。

なお、0歳時だけの平均だと「37.09度」です。
10歳くらいまでは子どもの平熱の平均は37度を超えてきます。

高くない?」と思いませんか。
なぜこんなに平均体温が高く出るのか。
それは正しい測り方で体温を計測したからです。

また、平熱とは正しく体温を測ったときの体温である必要があります。

9割の方は自分自身の「平熱を知っている」と答えますが、
本当に正しく体温を測っている人は少ないはずです。

コレが正しい体温の測り方

水銀計を使って脇での測り方です。

脇の下に体温計を挟みます

このとき、ナナメ下から45度で脇の奥に刺さるようにします

そのまま脇を閉じます

手のひらを上に向けてさらに脇が閉まるようにします

このまま10分以上待ちます

これが正しい体温の測り方です。
とくに最後の10分以上待つというのがポイントです。

脇の温度を限界まで高めてあげる必要があるんです。
密閉されていると熱くなってきますからね。
すると体の内部の正しい温度が測定できます。

ある一定以上になると温度上昇は止まります。
この止まった温度があなたの正しい体温です。

生理学の専門用語で「腋窩(えきか)の恒定温(こうていおん)」といいます。
恒定温とは一定の温度で安定させることをいいます。
脇下の温度を恒定温まで上昇させるのにかかる時間が10分以上というわけです。

正しい体温を測るのは時間がかかるんですよ。

平熱が低い子は発熱判断も低くなる

正しい測り方をしても体温があまり上昇しない子もいます。
赤ちゃんの体温は大人より高いのが一般的です。

でも、普段から体温があがりにくい子もいるわけです。

となると、熱があるかどうかの判断は37度だからとか
勝手に決められるものじゃないんです。

体温は普段の平熱から比べて何度上昇しているかが大事です。
ですので、赤ちゃんの平熱が37度あるなら38度以上なら発熱、
平熱が36.5度なら37.5度以上で発熱判断です。

大体平熱から1度上昇すれば熱っぽいなと疑ってください。
そんなときでも母乳やミルクをしっかり飲んで元気そうなら大丈夫です。

赤ちゃんの健康状態は熱だけで判断しないことが大切です。
ただ熱があるというだけで病院へ行ってもお医者さんも判断しきれません。

熱かな?と病院へ行く時のチェックポイント

  • 熱以外で母乳かミルクの飲みが悪い、
  • 機嫌が悪い、
  • ぐったりしている

このようにいつもと違う様子があれば小児科へ行くようにしましょう。

熱の症状だけだと元気そうであれば、
病院に行っても「また来てください」と言われるだけです。
むしろ病院で他の病気をもらってしまう可能性もあるので良くないです。

同じ38度でも、風邪など体調が悪い時の38度は子どもを抱けばそれとなくわかりますよ。
体全体が熱かったり、横抱きにするとわかりやすいです。
腕に触れている首や後頭部の熱さがいつも明らかに違いますから。

毎日抱っこをしているママなら「おかしいな」と気付くレベルです。
こういうときはすぐ検温して迷わず病院を受診してあげてください。

体温を気にしすぎる場合

「元気でおっぱいやミルクを飲む」のなら、
むしろ体温を計らないという方法がおすすめ。

つい数字を見てしまうので気になってしまうんです。
上でお話したように触ったときの感覚で異常を判断しましょう。

体温を測らなかったからといって問題が起こるわけじゃありません。
「おかしいな」と思ったときに測る程度でもぜんぜん大丈夫ですよ。

ただ、平熱だけは知っておきたいので
元気なときに1週間程度は検温しておいてくださいね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

赤ちゃんの体温はよく上下します。
環境でもすぐに変わりますし、まだ体温調整も上手くできません。

ちょっと動いただけ、少し厚着なだけ
こんな単純なことでも変化してしまうわけです。

ですので、体温にそこまで神経質になる必要なんてありません。
平熱を測って触った感じで異常がなさそうなら大丈夫ですよ。

反対に冷えの方が心配になります。
赤ちゃんでも冷え性な子っていますからね。

しゃっくりしているときは寒い場合があるので
そうなら暖かくしてあげてください。

赤ちゃんの生命力って親が思っているよりたくましいです。
多少のことなら平気ですから、どーんと構えて育ててくださいね。

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