指しゃぶりの原因と理由:赤ちゃんから上手にやめさせる方法
いつからか始めたわが子の「指しゃぶり」に悩んでいませんか。
- 「赤ちゃんの指しゃぶりにイライラしてしまう」
- 「ウチの子はいつになったら指しゃぶりを卒業してくれるんだろう」
- 「歯並びが悪くなるんじゃないかと心配」
- 「指しゃぶりの音が気になって寝れない」
赤ちゃんが指しゃぶりを続けていると気になりますよね。
でも落ち着いてよ~く聞いてくださいね。
じつは、指しゃぶりをすぐに止めさせることが良いこととは限らないんです。
ましてや「今すぐにでもやめないとダメ」と思ってしまうのは早計です。
もちろん大きくなってからも続けてしまうのは問題です。
ただ、お子さんの月齢によってはすぐやめることが正しいとは思わないでくださいね。
なぜなら、指しゃぶりをやめるタイミングがあるからです。
指しゃぶりをやめるタイミングはお子さんによって変わります。
ここでは赤ちゃんがなぜ指しゃぶりをするのか、自然にやめるタイミングとはいつなのか。
いますぐにでも止めさせたい場合はどうすればいいのか。
このような指しゃぶりへの対処に迷ったときの全てをお話しています。
赤ちゃんが指しゃぶりをする理由って?
赤ちゃんはママのお腹の中にいるときから指しゃぶりをしています。
羊水もその時に一緒に飲んでいるんですよ。
それで、このときの指しゃぶりは母乳を飲む練習をしているのです。
ほら、生まれたての赤ちゃんって、いきなりでも吸う動作はできますよね。
これはしっかり生まれてくる前に指しゃぶりを通じて練習しているからなんです。
生後2~4ヶ月くらいの月齢では、口の近くにあるものを吸いたがる時期です。
5ヶ月くらいになると何でも口に入れたがる時期です。
当然指も対象になってくるので、この時期は指しゃぶりする子は多いです。
でもこれも赤ちゃんにとっては学習。
口に入れることで形や味を確認していく大事な動作なんですね。
1歳~2歳になっても指しゃぶりしているけど大丈夫?
ではそれ以降
「1歳や2歳になってもやめない子はどうなるの?」
と疑問に思いますよね。
この頃になると通常は「昼間」の指しゃぶりは減っていきます。
1歳~2歳は色々なことができるようになってきます。
伝え歩きや歩行、積み木やおもちゃで遊んだり。
こうしたことをしていると指しゃぶりができないので昼間は減っていくんですね。
でも、寝る時だけ指しゃぶりしちゃう子はまだまだ居てもおかしくない時期です。
3歳以降の指しゃぶり
ここからは母子分離といってママと離れることもできるようになる時期です。
外でお友達と遊んだりして家から出るようになります。
こうなるとますます指しゃぶりの頻度は減っていきます。
大体目安としては5歳くらいにはほとんどの子がやめられるようになっています。
6歳以降でもやめてない
まれに6歳以降でもやめられない子が存在します。
そういう私も小学校に上がってからも指しゃぶりはやめられない子でした。
ここまで続いていると何か手を打たないと自然にやめるのは難しくなります。
ただ、周りに対して恥ずかしい気持ちがあるのでそれをきっかけにやめる子もいます。
専門家の意見を聞いてみよう
子供の専門家といえば小児科医。
歯なら小児歯科医。
そしてメンタルの専門家、臨床心理士。
それぞれの専門家の考え方は異なっているのもあれば共通していることもあります。
小児科医
- 「指しゃぶりは生理現象だからだいじょぶだいじょぶ」
- 「幼児期の子はやめさすよりやらせといたほうがいいよ~」
いや、ここまで軽いノリかはわかりません。
でも大方こういった意見で占められています。
精神面や不安を取り除くのに役立っているという考え方ですね。
小児歯科医
- 「噛みあわせが悪くなるから4歳くらいまでには卒業して欲しいなぁ」
- 「飲み込みにも影響するし、アゴの発達にも影響あるよ」
- 「習慣化するなら4歳以下でも要注意だよ~」
専門用語を置き換えると軽くなりますがお気になさらず。
小児科医に比べると悲観的な意見が多数です。
ただ幼児期の指しゃぶりについては大丈夫な意見がほぼ占めています。
ここは小児科医と同じ見解ですね。
臨床心理士
- 「4歳~5歳でも続くなら親子関係に何かあるんじゃないのって疑っちゃう」
- 「遊ぶ時間が短すぎるとか、逆に暇しすぎて指しゃぶりにいってない?」
- 「幼児期はだいじょうぶ。精神安定剤みたいなもんだから~」
…すみません。私の曲解のせいで専門家の威厳がなくなってしまいました。
ただ、ここでも幼児期の指しゃぶりについては肯定的です。
大体の目安としては「3歳」まではOK
4歳以降になると対処を真剣に考えていこうといったところです。
気になるようであれば、専門家や保健師の方にお話を聞いてみてくださいね。
親御さんや親族から指しゃぶりをやめるさせるように言われているなら特におすすめです。
聞いたお話を伝えることでガミガミ言われなくなる効果がありますよ。
赤ちゃんの指しゃぶりをやめさせる方法
専門家の意見も踏まえたうえで、それでもやめさせたい場合はどうするか。
方法はいくつかあります。
口に加えているのを見るたびに外す
赤ちゃんが指しゃぶりを始めたのを見つけるたびに指をはずしてあげます。
月齢にもよりますが、それはダメということを根気よく伝えてあげましょう。
しばらく続けていくうちに理解してくれるようになりますよ。
ただ、この方法は0歳~1歳半くらいまでの子限定です。
なぜなら、1歳半を超えてくると自我が芽生えてくるからです。
1歳半以降は次の方法のほうが効果的です。
バイターストップを使う
バイターストップとは子供用のマニキュアの製品名です。
あかちゃん本舗とかにあるので見たことあるかもしれませんね。
これ、もちろんマニキュアなので爪に塗ります。
指しゃぶりすると当然マニキュアごとなめちゃいますよね。
すると…。
あまりの苦さに凄い顔になること必至です。
大人がなめても激苦。
ものすごく苦くて悶絶。
まさしく指しゃぶりを防止するための製品ですね。
もし使われる際は自分でも試しにすこ~~~しだけ、舐めてみてください。
横に飲み物を置いておくことをオススメしておきます。
実際に効果のあったお子さんが続出している製品です。
実力は折り紙つきですが、
「さすがにかわいそう」
と、非人道的に捉えられてしまうこともあります。
どうしてもやめさせたいときの奥の手として知っておいてくださいね。
3歳くらいまでは様子をみるのも手
発育に合わせて赤ちゃん自身も自分から少しずつやめていくことも十分あります。
専門家の意見でもあるように、3歳くらいまでは様子をみてみることも一つです。
ただ、ママ自身がストレスやイライラに困っているのであれば話は別です。
バイターストップを使ったり、頻繁に指を外すなりしてあげてください。
まだ我慢できるというのであれば、無理にやめさせずに様子を見てから決めてあげましょう。
もし既にお子さんが4歳を超えている場合は、専門家に相談も考えてみてください。
まとめ
指しゃぶりはどんな子でもお腹の中で既にやっていること。
なので行為自体はすごく自然で成長過程のひとつです。
あとはそれを見た時のママの反応次第です。
「どうしてもイヤ…」
「見ているだけでも辛い」
そんな気持ちをもつほうが別の問題を引き起こす可能性もあります。
ですので、3歳頃まで見守るのか、やめさせるのかは自分で決めなければいけません。
どちらを選んでも大丈夫。
ママが諦めなければきっとうまくいきますよ。
ぜひよく考えてから決断してくださいね。