離乳食の卵はいつから:2017年の最新研究結果から導き出した1つの答え

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赤ちゃんの離乳食で卵をいつから与えるか悩んでいませんか。

  • 卵アレルギーが心配であげるのが怖い
  • 初期からとか 7 ヶ月とか 1 歳とか色々あっていつからが正解かわからない
  • いつから与えるのが正解か知りたい

卵はアレルギーが出やすいのであげるのに不安がありますよね。
それに開始する情報を探していてもネットや本の情報がバラバラで迷います。

情報がバラバラなのは、
最新情報が常に更新されているから

なので、離乳食の本は最新版のものを参考にしてくださいね。

今回のテーマは「離乳食時期に与える卵
いつから開始するのが正しいのかを 2017 年 1 月の最新情報でお届けします

2016 年 12 月の研究発表では「遅らせなければいい」です。
その理由と発表内容に迫りましょう。

この記事を見れば
赤ちゃんが卵アレルギーになりにくいタイミングで卵を食べさせられます

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卵を与えるひとつの目安は7ヶ月頃

お子さんが離乳食を開始したタイミングでも変わってきます。
生後5〜6ヶ月で離乳食を開始したのであれば、2回食が始まるころ。
つまりちょうど7ヶ月頃の時期が最初に卵を試してみるタイミングですね。

各種情報がバラバラなのはなぜか

これは方針が都度改定されているからです。
過去に卵を与えるのは離乳食初期→7ヶ月頃に改定される経緯がありました。

インターネット上の情報や昔の離乳食本で初期となっているのは
改定前の情報が氾濫しているからです。

最近のものであれば、7ヶ月頃と表記されているものが多いですね。
遺伝的に卵アレルギーを持っていなさそうなら、7ヶ月頃で間違ってはいませんよ。

赤ちゃんにはじめて卵を与えるときの注意点

卵は卵黄卵白に分かれています。
なので、ここは別々に考えておいてください。
それぞれで覚えておきたいこと、注意点があります。

卵黄からはじめる

卵黄と卵白なら、卵黄から必ずはじめてください。
卵白は消化が悪い&アレルギー反応を起こす成分が卵黄より含まれているからです。

まず卵黄だけを食べられるようになってから卵白にチャレンジする。
この順番は必ず守りましょう。

卵白はだいたい9〜11ヶ月くらいが目安ですね。
卵黄が食べられるようになってから、1〜2ヶ月後くらいです。

卵黄を与えるときの作り方

基本はゆで卵から黄身だけを取り出したものです。
大人が食べるよりかなり長めに茹でて作ってあげてください。
レシピというほどのものでもないですが、参考にレシピ情報を載せておきますね。

卵には必ず火を通す

といっても炒り卵はダメです。
最初はゆで卵からはじめてください。

これもアレルギー反応を起こしやすいから。
炒り卵とゆで卵だとアレルギー物質の濃度が100倍ぐらい変わります。
なので、固めで作ったゆで卵の卵黄からです。

このとき、黄身はしっかり裏ごしもしておいてください。

量も小さじ1〜耳かき1さじ程度が目安とされています。
それでもアトピー性皮膚炎を持ったお子さんだと危険度はあがります。

これまで食べ物関係で何事もなく順調であれば問題はないですが、
他にアレルギー反応があったり、かぶれが出ていたりした場合は
食べさせる前に一度専門医に相談されたほうがいいですね。

離乳食の卵は平日の午前中に与えるようにする

もし何かあったときはすぐ病院へ行けるようにです。
卵に限らず新しい食材を与えるときは平日午前中が一番おすすめです。

特にアレルギー反応のでやすい食材は必ず守りましょう。
何もなければ杞憂に終わりますけど、何かあってからじゃ遅いですから。

赤ちゃんの安全を守るための保険として
病院にいつでもいけるタイミングで与えてくださいね。

卵はベビーフードとおやつに含まれている

卵を与えるつもりがなくても、含まれている食べ物はいっぱいあります。
特に市販のベビーフードやお菓子にはしっかり明記されているので、
何が入っているか確認してから与えるように。

卵と書いてあってもどの程度の分量かもわかりません。
少しでも疑わしいところがあれば、ご自身で極力用意してあげたほうが安全ですよ。

卵を与える間隔をあける

はじめて食べさせて大丈夫だったとしても連続して食べさせるのは避けましょう。
アレルギーは蓄積されて一定量を超えたタイミングで反応することもあります。

2〜3日間をあけて何回か食べさせても大丈夫だと確認してから
量を増やしていったり、卵白への移行を考えていきましょうね。

本来アレルギーが出るほどの子じゃなくても、
与えすぎると拒絶反応が出る可能性も0じゃありませんので。

国立成育医療研究センターの論文

ニュースでも取り上げられた離乳食の卵に関する論文発表です。
TVでもよく出ていたので知っているかもしれません。

ご存知ない方は参考URLを掲載しておきますので、
発表内容を確認してみてください。

国立成育医療研究センターの発表論文

研究結果の内容をザックリと

研究発表の内容をかんたんに説明すると

  • 対象は食物アレルギーを起こしやすい【アトピー】のある赤ちゃん
  • 湿疹の治療をかなり念入りにしている環境
  • 生後6ヶ月の離乳食早期から継続して固ゆで卵の粉末を0.05g食べさせる
  • 1歳まで卵を与えなかった赤ちゃんよりアレルギーを起こしにくかった

こういう結果が出たという内容の発表ですね。

じゃあこれを見て家でも早くあげないと!
なんて思わないでください。

実験はアトピー性皮膚炎がある赤ちゃんのみ対象です。
それに卵アレルギーが出ている子を治すわけでもありません。
あくまで実験の結果のみということです。

一般の家庭で真似をして早くあげたからといって
同じ結果が得られる保証はどこにもありません。

TVやニュースで少し過剰に報道されていたので
鵜呑みにすると誤った解釈をしてしまいがちです。

ただ言えることは与える時期が「遅すぎる」と
逆に危険性が上がる可能性はあるということ。

ですので、目安をだいたい7ヶ月頃としています。

アレルギーは皮膚から取り込んで発症する

それにこういうアレルギーを発症するのって
食べたときだけじゃないんですよ。

皮膚からも侵入して反応する皮膚感作性という専門用語があります。
これ卵でも同様に起こりえます。

なので、アトピー性皮膚炎を持った子供は卵アレルギーになりやすい。
もしくは他の食べ物アレルギーになりやすいという話になります。
実験では保湿&湿疹治療をして皮膚感作の可能性を限りなく減らしています。

少量だからと与えていたら、実は他からも吸収して過剰摂取ということにも
なりかねないということです。

皮膚に傷があったり、侵入経路が口以外にある場合は
ほんとうにいろんなことに注意した方がいいんですよ。

こうした研究発表はよく行われていますが、ご家庭で取り入れるときは
必ず病院などで専門家に相談してからにしてくださいね。

まとめ

いかがだったでしょうか。
最後のほうは少し小難しいお話になってしまいました。

卵を与えるタイミングについてまとめておくと

  • 大まかな目安は7ヶ月頃(離乳食開始から1〜2ヶ月)
  • ゆで卵の卵黄から耳かき1さじ程度ではじめる
  • 与えるのは平日の午前中に
  • 他の食べ物に含まれているので注意する
  • 2回目以降は2〜3日間をあける

そして話題になった論文発表は真に受けないことです。
卵は比較的早めの段階で与えることになるアレルギー性の高い食べ物です。

ここがクリアできれば、離乳食の幅も
市販のベビーフードの幅もグッと広がるので今後が楽になります。

最初はどうなるかドキドキであげることになりますが、
正しい方法・タイミングで適量を与えてあげれば
アレルギーの出る可能性自体は全体からみれば少数派です。

恐れすぎていても危険度があがるばかりですから、
頃合いだなと思ったら思い切ってチャレンジしてみてください。

それでも遺伝的なこともあるので、
もし親族等の周りで心配な要素を持っている方がいれば
専門家に最初から相談に行かれることをおすすめします。

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