乳児湿疹の予防と対策:ステロイドで治らない、繰り返す時の治し方

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軟膏
赤ちゃんに乳児湿疹が出て悩んでいませんか?

  • 顔や首などが赤くなったり、ジュクジュクして困っている
  • 良くなったり悪くなったりを繰り返していて完全に治らない
  • ロコイド軟膏を処方されたけど、ステロイドを使うのは心配

赤ちゃんに湿疹があると痒そうだし、目に見える部分もあるので気になりますよね。

だからといって体質のせいにするには早計です。
どんな子でも湿疹が出る可能性はあります。
逆に体質が弱い子でも湿疹がでないこともあります。

これらの違いって一体何なのでしょうか。

実は乳児湿疹には正しい対処方法事前の予防方法がちゃんとあります。

湿疹は出てしまってから対応する場合と、
普段から出ないように予防する対策が取れます。

どちらも重要ですが、日常のケアを怠ったり湿疹が出ているのに放っておくと

  • 湿疹がおさまらず更に悪化する
  • 別の症状や病気に発展する可能性がある
  • 跡が残ったりどんどん長引いたりする

こうした危険を伴ってしまいます。
なので、まずは基礎知識をしっかり身につけて対策と予防をしていきましょう。

  • 湿疹の正しい対処法がわかり、安心して赤ちゃんと向き合えるようになる。
  • 肌がきれいになって周りのママからも綺麗と言われるようになる

ちょっとしたことを知ってケアするだけで良いことづくめですよ。

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乳児湿疹の対策方法

で、赤ちゃんの乳児湿疹の対策はいくつもあります。
既に湿疹があってもなくても、対策と予防はどちらも大切です。
まずは乳児湿疹が既に出てしまっているときの対策方法をお伝えします。

ステロイドで治療

ステロイドと聞くと危険というイメージがあるかもしれません。
でも、ステロイド系の薬を塗布すること自体に大きな危険はありません。

本当に危ないのは医師の指示量と期間で塗らないことが問題なのです。
用法を間違えると危険な薬となることは間違いありません。
特に他の薬と併用したり、他の病気を患っている際は注意が必要です。

ただ乳児湿疹が出ているから使うだけであれば大丈夫です。

そして、使い始めても表面が綺麗になったとしても使うのをやめないでください。
なぜなら皮膚の深い所が治っていないことがほとんどだからです。
表面がきれいに見えても深部にはまだ炎症の元がいますから、完全に治るまで使い続けること。

見た目がキレイだからと勝手に塗るのをやめると、治ったり再発したりを繰り返してしまいます。
医師に処方された分量と用法を守って正しく使えば非常に有効な治療法です。

スキンケアで日々対策

乾燥することで肌が水分不足になってカサカサしたりする経験はあると思います。
反対にムレのような水分がこもりすぎると、あせも湿疹の温床にもなります。

大人も赤ちゃんも同じで、日々のスキンケアをすればどちらも十分防げます。

  • 夏場は特に毎日お風呂で汗を流してあげる。
  • 服をまめに着替えさせてあげる。
  • 寝起きは寝汗があるので、体をさっと拭いてあげる。

特別なことをしなくても十分予防&対策になります。
また、赤ちゃん用のスキンケアアイテムを用法を守って使ってあげてください。

特にミルキーローションは保湿力バツグンでおすすめです。

乳児湿疹の予防方法

対策はステロイドとスキンケアで治していくのがメインです。
同時に日々の湿疹予防をしておくことで再発と回復を早めます。
日常の生活に少し気をつけるだけでも大きく違ってきますよ。

衣類に注意を払う

石油系製品過敏症といい身体の肌着や着る物は、綿100%でないとかぶれることがあります。
大人でも皮膚が弱い方だとかぶれやすい方もいます。

主な素材としてポリエステル、ポリウレタン、アクリルなどが主にかぶれの原因。
湿疹が出ているなと気づいたら綿100%の素材を使っているか確認してみてください。

綿100%の製品は基本的に高価になりがちです。
多少成長すれば95%やもう少し他素材が含まれているものでも大丈夫になっていきます。
なので、赤ちゃんの様子を見ながら素材にも着目していきましょう。

他にも染料にかぶれることもあります。
ジーンズのような染料は避け、できるかぎり白や薄い色を選ぶのが良いですね。

お風呂の温度を調整する

お風呂は湯温が高いとお風呂あがりに湿疹が出やすくなります。
入浴で赤ちゃんの体温が上がり、お風呂あがりに室内との温度差があるため。

赤ちゃんの肌はデリケートなので刺激にも敏感に反応を示します。
同時に血行も良くなるので、もともとあった小さい湿疹や炎症が目立ってくることも。
しばらくすればすぐ元に戻るので、一時的なものはそこまで気にする必要はありません。

それでも慢性的な湿疹にも当然、刺激を与えないほうが良いです。
夏場であれば38度、冬なら40度くらいの湯温で十分です。
大人が入るには冷たいですが、赤ちゃんにはこれくらいがちょうど良い温度です。

ワセリンの使用は控える

お医者さんによく処方されるワセリンは使用を控えてもOKです。
なぜならワセリンには直接保湿効果がないからです。

ワセリンはあくまで皮膚表面の水分蒸発を防ぐ膜をはるだけ。
保湿効果が直接あるわけじゃないんです。

このワセリン、皮膚科に行くと価格が安いので頻繁に処方されやすいのです。
でも、ワセリンを使うくらいならミルキーローションのような
保湿効果の高いものを使用したほうが効果ははるかに高いですよ。

またワセリンの効果は限定的で時間の経過ですぐ乾燥してしまうママの話も多数。
ワセリンは副作用がないと言われていますが、過信は禁物です。

乳児湿疹が出る理由って?

一般的に皮脂が溜まることで湿疹が出る主な原因になります。

赤ちゃんの肌は大人の半分くらいの薄さしかありません。
また、赤ちゃんに限らず年齢が若いほど新陳代謝が活発です。
ホルモンの関係で顔やおでこ、首でも湿疹が大人に比べると出やすいのはこのためです。

なので、皮脂の汚れを取り除いてあげることが一つの予防になるというわけです。

最後に

いかがだったでしょうか。
基本的な予防や対策の考え方は大人と同じです。
赤ちゃんの場合にはそのボーダーラインが非常に厳しいだけ。

手入れもまめに必要ですし、皮膚の強い弱いの差も顕著に出てきます。

だからといって必要以上に心配しすぎることはないんですよ。
たしかに最初のうちは大変かもしれません。
でも、大きくなるにつれ体も徐々に強くなっていきます。

ご自身で様子を見ながらでも構いませんし、不安があれば医師に相談するのが一番です。
特に処方された薬の判断は我々一般人の素人判断で使い分けるほうが危険です。

正しい用法と普段の予防対策をこまめに繰り返してあげれば十分治ってくれます。
ママがあまり気負いすぎて疲れを貯めないようにしてくださいね。

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