おむつかぶれが治らない:カビかも?カンジダに効く薬と5つの治し方

皮膚・肌

おむつかぶれ
色々試してもおむつかぶれが治らなくて悩んでいませんか?

  • 毎日ケアを欠かさずしているけど治らない
  • 自分のケアの仕方が間違っているのではと感じてしまう
  • 色々試したけど、どれも効果がなくて何をしていいかわからない

赤ちゃんのおむつかぶれ、できるだけ早く治してあげたいですよね。
毎日気をつけているのによくならないと更に不安にもなってしまいます。

でも、それって本当におむつかぶれなんでしょうか。
おしりやおむつをつけているところが赤くなっていたりするから
おむつかぶれと思い込んでいるだけで、実際は違う可能性が高いです。

「え?そうなんですか?」

おむつをつけているところが赤くなっているだけでおむつかぶれとは言い切れません。
ましてや小児科の受診を受けていないのであればなおさらです。

通常のおむつかぶれはステロイド系の薬を医師の処方通りに塗っていれば
ほとんどがよくなっていきます。

でも、もし「カンジダ性皮膚炎」だったら…。
これはおむつかぶれの対策だけでは治りません。
なぜなら、カンジダはカビの一種で菌を退治しないと治らないからです。

しかもそれを知らずにいまのまま適切な治療を受けないでいると

  • もっと症状がひどくなる
  • 自分にも感染する可能性がある
  • 別の感染経路から悪化する可能性がある

こんな二次被害が出てしまうことも考えられるのです。
そこでカンジダに関する情報をまとめてみました。
この記事を読めば

  • 普通のおむつかぶれ対策では治らない「カンジダ性皮膚炎」の原因と治し方がわかる
  • カンジダ性皮膚炎の発症にはある条件が必要なことがわかる
  • もし感染していてもご安心を。確実に治していけるケア方法
  • 薬が一般の薬局では手に入らないのでお医者さんの処方が必須
  • カンジダ性皮膚炎はどこからやってくる?

これらが全てハッキリします。

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カンジダ性皮膚炎とは

カンジダという真菌が繁殖して「カンジダ性皮膚炎」は発症します。
わかりやすく言えば「カビ」のこと。
皮膚炎という名前のとおり、カンジダの菌(カビ)によって皮膚が炎症を起こします。

そう、カンジダは菌の病気であり、感染症の一種なのです。
似たような病気であれば水虫などが当てはまります。

カンジダ性皮膚炎になる原因

おむつの中でカンジダが繁殖することで「カンジダ性皮膚炎」は発症します。

カンジダはカビなので、お家の風呂カビなどと同様「高温、多湿」を好みます。
赤ちゃんのおむつの中はおしっこやうんちでムレやすいです。
なので、カビが繁殖しやすい条件を備えているんですね。

さらに、赤ちゃんのうんちの中にもカンジダは含まれています。
特に下痢のときには水分も多くなりがちなので、繁殖しやすい条件が揃っています。

また、赤ちゃんがカンジダ性皮膚炎になる原因のほとんどはお母さんからの感染なのです。
特に目立つのが、カンジダに感染しているお母さんが出産する場合。
これは出産時の産道を通るときに感染してしまうことが医学的に証明されています。

ほかにも口腔カンジダに感染しているとだ液を通じて感染することもあります。
感染するものなので、赤ちゃんだけじゃなく自分も感染しないことが大事です。

おむつかぶれとカンジダ性皮膚炎の違い

カンジダは何度もお伝えしているように「カビ」です。
対しておむつかぶれはおむつの摩擦で起こる「炎症」です。

カンジダはカンジダ菌が繁殖してどんどん範囲が広がっていきます。
しかし、おむつかぶれはおむつが当たっているところだけしかなりません。
ただ夏場は蒸れやすいのでおむつかぶれと思っていたらあせもということもよくあります。

見た目や症状が似ているため見分けがつきにくいですが、
皮膚上で起こっている状態はまったく別のものとなります。

カンジダ性皮膚炎にかかってしまっていたら

まずは必ず医師の診断を受けることが大切です。
カンジダかどうかを見極めるのは素人ではほぼ不可能です。

もし、既に感染していたとしてもすぐカンジダとわかるわけでもありません。
見た目も症状もおむつかぶれと見間違いやすいです。
診察を通してどうしてもいくつかの可能性を見ていく必要があります。

診察の結果、カンジダに感染していたらすぐ次の対処法で乗り切りましょう。
大体目安としては2週間も治療を続けていれば徐々に良くなっていきますよ。

カンジダ性皮膚炎の治療とケア

カンジダ菌に感染していたら病院から処方される薬で適切な処置が必要です。
自然治癒するものではないので、疑わしいときは必ず皮膚科を受診してくださいね。

ここでは感染していたときの治療方法と予防ケアの方法をまとめています。

抗真菌薬を塗る

カンジダ性皮膚炎を治すには、元となる真菌カンジダ菌を排除する必要があります。
菌を殺すには抗菌薬に頼るのが一番です。

ただ用法を間違えると逆効果です。
診察の際は必ず使い方もお医者さんに確認しておきましょう。

こうやって塗ると良いですよ、とアドバイスがもらえます。
薬自体にも説明書きがあるはずなので、一緒に目を通しておきましょう。

カンジダのケアには「清潔」と「乾燥」がポイント

カンジダ菌は湿度が高い環境や、不潔な環境で増えやすくなることをお伝えしました。
対策は反対のことをしてあげればいいだけです。

たとえば、おむつ交換の際に洗った後はよく「乾燥」させること。
夏や温かい日ならしばらくおむつをはずしたままで、通気をよくしておくのも一つの手です。
皮膚の保護用にワセリンを塗っておくと効果もありますよ。

低刺激の石けんをよく泡立ててやさしく洗う

うんちのときはおしり拭きだけじゃなく、直接洗うこともありますよね。
そんなときにも皮膚に極力刺激を与えないようにする必要があります。
それには泡だけでやさしく洗ってあげるのが効果的。

もしおしりを洗うときに皮膚を傷つけてしまうとそこからもカンジダが入り込んでしまいます。
カンジダに限らずあらゆる感染症対策になるので、泡で優しく扱うのは万能な方法ですよ。

そのときは泡だけを動かして肌に直接触れずに洗ってあげてくださいね。

下痢ならまずそっちを先に治す

カンジダの真菌はうんちの中にも潜んでいるからです。
とくに赤ちゃんは皮膚バリア機能が弱くて大人に比べると何にでも感染しやすいです。
下痢が続いていることがカンジダの原因だった場合、元を絶たないといけません。

カビが増えやすい条件を断ち切ってから、カビ本体の退治に入りましょう。

おむつはこまめに変える

長時間おむつをつけていると、皮膚が蒸せた状態です。
足でも靴を長時間履いているとムレますよね。
これはおむつでも同じ。

なので、夏などは特に濡れていないくてもおむつをはずしたりして
とにかく空気にさらすことを最優先にするだけでカビは防げます。

【重要】汚れたお尻を拭く際には優しく拭き取ることが大事

赤ちゃんの皮膚は非常にデリケートで皮膚を傷つけることがあるからですね。
「そんなことは知ってます」
とよく言われますが、本当にデリケートのレベルを知っていますか?

  • ? タオルでぬぐって拭き取る
  • ? ガーゼでぬぐって拭き取る

これどちらも完全にアウトなんです。
どんなものであっても赤ちゃんの肌を優しく扱う場合にはぬぐってはいけません。

なぜならそこにわずかでも摩擦が生じるから。
赤ちゃんの肌はほんとわずかな摩擦でも傷つきます。
それこそちょっと動かしただけで、そこから菌が入り込んでしまう可能性をもつほどです。

なのでおしりを拭く時の正しい方法は、
ぬるま湯で湿らせたガーゼやティッシュを置いてあげること
もしくは座浴やシャワーなどで洗い流してあげるのも有効です。

おすすめは「霧吹き」
かぶせたガーゼの上からなるべく細かいミストで「シュッ」としてあげると綺麗になります。
お手軽でおしりにも優しいやり方なのでぜひ試してみてくださいね。

あとは乾いたタオルやガーゼで押し付けるように水滴をとってあげる。
決してこすってはいけませんよ。
押すだけ、トントンと添えるだけで十分取れます。

温度にも過敏なので、出来る限りぬるま湯でやってあげてください。
水を電子レンジで20秒も温めればすぐぬるま湯は作れます。

カンジダ性皮膚炎でやってはいけないこと

何事も治す方法があれば悪化する方法も当然ありますよね。
つい、うっかりやってしまわないように気をつけておくべきことをあげておきます。
あなたも間違えてしまわないように注意してくださいね。

ステロイドの薬を使う・抗生物質の服用

乳児湿疹が出るとよく処方されるロコイド軟膏に代表されるステロイド。
カンジダにこれを使ってしまうと逆効果で確実に悪化してしまいます。

ステロイドや抗生物質の類は、体の中の細菌を減らしたり死滅させたりします。
だからウイルス性の病気は治してくれるわけです。
ただ、カンジダは菌の中でも「真菌」と呼ばれる菌に分類されています。

この「真菌」は「細菌がある」ことによって繁殖しないという特徴があります。
ステロイドや抗生物質で細菌がなくなると、真菌にとって活動しやすい環境になってしまうのです。

つまり細菌が減る、死滅すると体の免疫機能が低下することになります。
これが逆にカンジダ菌の繁殖を助けてしまって自体が悪化するという悪循環を生むのです。

なので、おむつかぶれと間違えてステロイドを塗り続けるのは危険ですよ。
自己判断で塗るのはやめてくださいね。

皮膚科・婦人科の診療を受けない

ほんとうにカンジダかどうかは素人ではほぼ判断できません。
見た目の症状もおむつかぶれと似ているので、新米ママだと勘違いしてしまう可能性大です。

それにカンジダの治療に使う抗真菌薬は、医者の確定診断が必要なんです。
抗真菌薬もさらに4種類に分かれていて、正しい処方には専門知識が必須です。
ですので、適切な処置はお医者さんに委ねるべきですね。

ただ、どの病院に行けばいいかわからない場合もありますよね。
そんなときはまず「小児科」です。

小児科はいうなれば子供の病院の総合案内所。
ほとんどの症状に対応しているので、少なくとも間違った行き先にはなりません。

ここで見てもらって病状がハッキリすれば
より専門的な皮膚科や婦人科・総合病院などの案内を受けましょう。

まとめ

おむつかぶれと思っていたことが、実はカンジダ性皮膚炎かもしれないことはおわかりいただけましたか。

ひょっとするとただのおむつかぶれかもしれません。
でも、万が一そうでなかった場合には赤ちゃんにとって大変なこと。
長引いているならなおさら自己判断はしないようにしてください。

まだ小児科や皮膚科で見てもらっていない方は、一刻もはやく受診されてみてくださいね。
正しくケアしてあげれば十分に治るものですから、安心して診てあげてください。

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