出血すると不安になる「へその緒」がとれるまでの全貌

病気・ケガ

赤ちゃん
新生児のおへそから出血があって不安になっていませんか。

  • おへそからおむつに少量の出血があった
  • 泣いて暴れると再びおへそから血が出る
  • 手当てが適切かどうか自信がない

目に見える出血ですからね。
おへそに限らず、血が出ていると不安になりますよね。

なぜ、出血があると怖くなるのか。
それは
「ばい菌が入ることで、更なる感染症になるかもしれないから」

消毒もせずほっておくと
臍炎(さいえん)臍肉芽種(さいにくげしゅ)と呼ばれる
最悪手術が必要なおへその病気にかかる可能性が高くなってしまいます。

ということで
「出血したときの対処も含め、新生児のへその緒が取れるまでを総まとめで紹介します。」

対策すべきは「細菌

ここさえしっかりしていれば、ほとんどは大丈夫です。
ちょっと一時的に出血したからといって慌てることはないです。

「正しい手順でケアしてあげるだけで、出血も止まり時期がくればポロリと取れてくれます。」

スポンサーリンク




へその緒の取れる時期

赤ちゃんは生後何日たちましたか。

もし1ヶ月も過ぎていてへその緒が取れていないなら
ちょっと心配です。

へその緒はだいたい生後2〜3週間で取れるのが平均的です。

なので、1ヶ月検診までに取れていなかったら、
お医者さんに相談してくださいね。

へその緒って何者?

へその緒は医療業界では「臍帯(さいたい)」と呼ばれています。
字のごとく、へその帯です。

赤ちゃんとママが繋がっているところは1本に見えますよね。
でも、内部は1本の静脈と2本の動脈に分かれています。

じゃあ、これが何をしているか。

かんたんにいえば静脈でママから栄養をもらって、
動脈で老廃物を外に出しています。

胎児はまだ自分で栄養を取ったり捨てたりできませんからね。

もし、へその緒の動脈がなかったら
老廃物を出せないので、トイレをママのお腹の中でしちゃうことに。

お食事中の方、すみません。

で、出産して体の外に出てくれば、
ママからへその緒で栄養をもらうことはないので
出産と同時に切り離してしまうというわけです。

なぜ、消毒が必要か

へその緒は毎日消毒していますか。
出産した産院でへその緒を消毒するように指導があったはずです。

消毒が必要なのは感染症の恐れがあるから

これが一番の理由です。

へその緒を切る前は、赤ちゃんがママと繋がっていた体の一部です。
それを切ったら出血するのは当然ですよね。

これ、赤ちゃんにとっては立派な傷口。

まだまだ根元もつながった状態なので、
雑菌が中に入っていく可能性があるのです。

なので、毎日しっかり消毒して清潔に菌が入らないようにしてくださいね。

へその緒の消毒のやり方

へその緒が取れるまでの消毒は次のタイミングと方法で。

沐浴の後に準備

綿棒にアルコールをつけつけ

へその緒の周りをやさし〜くなでなで

自然乾燥させる

ね、かんたんでしょ。

消毒したあとにおむつをすぐつけると乾燥しにくくなるので、
少し自然乾燥させるのがポイントです。

沐浴のあとにするのは、赤ちゃんの汚れも取れている状態。
それに皮膚がふやけてやわらなくなっているタイミングだからです。

タイミングを覚えやすいってのもありますから、
消毒はこのタイミングで日々固定してしまっていいです。

消毒の頻度

最低でも1日1回はぜったいやりましょう。
といっても多すぎてもダメ。

残った血液を乾燥させないと取れないので、
やりすぎても逆効果なんですね。

へその緒が取れた後の消毒

へその緒が取れてもすぐには消毒をやめないでください。
まだ、へその奥部分に汚れが残っているからです。

人差し指と中指でゆ〜っくりへその入り口を広げる

綿棒にベビーオイルか水をつける

その綿棒で先に汚れをふき取る

消毒液をつけた綿棒で消毒する

取れた後のほうが手順が増えてますよね。

奥までやっておかないと、これも同様に炎症して病気になる元です。
汚れが取れて、へそが完全に乾燥しきるまで続けてくださいね。

へそから出血した場合

まずは状態を確認してください。
ちょっと出血した程度であれば、良くあることなので大丈夫です。

「数分経っても止まらない!」
「赤く腫れ上がっている」

雑菌に感染している可能性があるので、
小児科や産院に連絡をして症状を伝えてください。

一時的なものであれば、1ヶ月検診のときに話を聞くくらいでOKです。

ジュクジュクしている

まだ乾燥しきっていない状態です。
へその緒は血が通わなくなると徐々に乾いてきます。

途中かさぶたのようなカピカピした状態になるので、
それがはがれると出血してしまいます。

また、かさぶたの硬さが皮膚を傷つけて出血することも。

消毒するときに強くやりすぎている可能性があるので、
いまよりやさしく消毒してあげてください。

しばらく放っておいて出血が止まるようなら大丈夫です。
沐浴のときにでも軽く洗い流してあげましょう。

ジュクジュクしている間は取れるまでまだ日数がかかる合図です。
すべて乾燥しきるまでじっくりケアを続けてみてくださいね。

ケアにはへそ帯セットを持っていると全部そろっていて便利ですよ。

へその緒が取れない場合

目安期間の2〜3週間の範囲なら、まだ乾燥していないだけです。
時期がくるまでコツコツ消毒を続けるしかないです。

水分をふき取って、消毒して清潔にするを守っていきましょう。

あきらかな異常が見られなければ、1ヶ月検診まで様子を見てください。

臍肉芽種(さいにくげしゅ)といって粘膜がムクムク膨れてくる
病気があるのですが、1ヶ月検診で必須の検査項目です。

何かあれば、この時点で必ず言われますので大丈夫です。

へその緒の保管

へその緒が無事に取れたら、それを保管しておこうと考えますよね。
ここで保管方法を間違えるとカビが生えてしまうことも

なので、へその緒の保管するときは事前にしっかり乾燥させてください。

きれいなガーゼの上において、自然乾燥させるのがかんたんです。
小さいので間違えて捨ててしまわないようにだけ注意してください。

へその緒の保管方法

よくあるのは市販のケースに保管する方法ですね。
いまはかわいらしいケースがいっぱいありますね。

何らかのケースに入れて、お菓子とかについている
乾燥剤も一緒に入れておくと安心です。

へその緒ケース

素材は桐を使われることが多いです。

  • 湿気を取る
  • 虫がよりつかない
  • 密閉もできる
  • 軽い
  • 腐りにくい

といいことづくしです。
ちょっとお高いのが難点ですが、
小さいものはそれほど価格も上がりません。

1回きりのものですから、
赤ちゃんのためにも探してみてくださいね。

取り急ぎというのなら100円均一でも小さいものが売っているので
一時的に置いておくだけならそれで十分かもしれませんね。

へその緒は自然に取れるまで待つ

  • へその緒を無理に取ろうとする
  • 怖がってケアをしない

へその緒を無理やりとろうとしては絶対いけません。
血が出るうちは、まだ取れないサインです。

かといってケアをおろそかにするのもダメです。
とくに血の塊は、ばい菌の大好物で菌が繁殖しやすいのです。

過剰にケアする必要はないですが、
間隔をあけすぎたりしないようにしてくださいね。

まとめ

退院後の新生児のお世話は緊張するものばかり。
おへそから出血していたら特にびっくりしますよね。

だからといって焦らないこと。

ほんとうに危険な状態

出血が止まらないこと
赤く腫れ上がっていること

この2つです。
それに赤ちゃん自身も異常を感じて泣き叫びます。

そうでなければ慌てることはありませんよ。
時がくればかるーく、ポロッと取れてくれます。

日々おへそを清潔に保って、
へその緒が取れるまでゆっくりと見守ってあげましょう。

スポンサーリンク




病気・ケガ