沐浴のやり方:新生児の全手順を動画付でまとめ

お風呂

沐浴
赤ちゃんの沐浴の方法にも色んな意見があって逆に困っていませんか?

  • 病院で習った沐浴法と実母の言う沐浴法が全く違う
  • 赤ちゃんにせっけんを使うのか、使わないのかわからない
  • 湯上りにするケアってどんなことするの?

ほんと人によって言うことが違ったり、インターネットで調べても
確実な方法がしっかり書かれてなかったりして迷います。

なぜ方法がいくつもあってどれが正しいかよくわからなくなるのか?
それは、
時代の流れとともに沐浴の方法にも変化があったから

今の時代とあなたの親世代では常識がぜんぜん違うんですね。
なので、いまの最新情報で何事も行う必要があります。

もし、親の助言を真に受けて
20年も30年も昔の方法をやってしまっていたら、
最悪赤ちゃんの命に関わることになるかもしれません。

ということで、
最新情報を踏まえた正しい沐浴のやり方をお伝えします。

といってもそれほど大きく変わっているわけでもありません。
ざっくり言えば、お風呂に入るという行為は同じですからね。

ただ、そのまま実家の親におまかせ!とかしてしまうと
昔のやり方でお世話されてしまうこともありますよね。

でも、あなたが最新の知識を共有しておけば
実家でも気持ちよく育児をサポートしてもらえるようになりますよ。

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沐浴とは

育児で出てくる沐浴といえば、新生児をお風呂に入れることを指します。

沐浴を辞書で調べると「髪・体を洗い清めること」とあります。
宗教の体を清めるときに使われることもある言葉で、儀式のひとつにもなっています。

わかりやすく沐浴=赤ちゃんをお風呂に入れることと知っておけば十分ですよ。

沐浴と入浴の違い

では入浴との違いは何でしょうか?
答えは
ゆっくり浸かるかどうか」です。

そう、赤ちゃんの沐浴はあくまで全身を洗うことを意味しています。
なので、ぬるま湯にしっかり浸かる必要はありません。

この定義なのでシャワーは「入浴」ではないですね。
すみません、話がそれました。

産院で習う沐浴方法がスタンダード

この手の最新の情報が飛び交う場所といえば、「医療関連」です。
彼らのような専門職は常に最新医学を学べる環境です。
なので、最新の正しい知識を持っている人たちといえます。

産婦人科や小児科で既に古くなった昔の方法や
間違った情報のまま預かった他人の子を扱えませんから。

インターネットで調べると順番が違っていたり
より詳細な情報が載っていないこともあるので
ここで産院直伝の方法をマスターしていってくださいね。

産院で看護師が指導されている沐浴のやり方

まずはお湯に入るまでの流れを覚えましょう。

01.お湯と着替えの準備

02.体温を測る

03.服を脱がせる

04.全身をチェックして異常がないか確認

05.タオルを肩からかけて、全身を覆う

06.赤ちゃんを支えてお湯に入る


お湯の温度は夏場38度、冬場40度

沐浴が終わったらすぐ着替えができるように、事前におむつと着替えは重ねておく
タオルも事前に寝かせるところへ敷いておきます。

赤ちゃんは、裸になると不安になります。
保温の為にもタオルをかけてあげましょう。

赤ちゃん(新生児)を洗うときの順番

01.顔を拭く

02.頭を洗う

03.首を洗う

04.胸とお腹を洗う

05.手・腕を洗う

06.足を洗う

07.背中を洗う

08.おしりを洗う

09.おしもを洗う

顔を拭くときの注意点

ふき取った汚れが他に移らないようにしてください。

  • 別に用意して顔拭き用の洗面器のお湯を使うこと
  • 目頭から目尻に向かって、目を1番最初に拭く
  • 目やにがある時には、目やにのない方から目やにのある方に向かって拭きます。

目を拭いた後は、顔全体を拭きます。

頭を洗う

まず、髪の毛をお湯で濡らします。

手や泡立てネットで石けんをしっかり泡立てて、で優しく洗う。
指の腹を使ってなでるように洗います。
このときおでこも一緒に洗ってあげてください。

ガーゼを使って髪の石けんを洗い流します。
顔にかかることもあるので、直接お湯をかけないでくださいね。

湯冷めしないように、固く絞ったガーゼで髪の毛の水分を拭きます。

首回りや脇など汗をかきやすい所はよく洗ってあげること

首のしわを伸ばすようにくびれに沿って洗います。
これで汚れによる湿疹、炎症の予防になります。

お腹を洗う

お腹は「の」の字になるように洗いましょう。
おへそもきれいに洗いましょう。

手・腕を洗う

赤ちゃんの手は洗うときに限らず握っていることが多いです。
そんなときは小指側から指を入れて、手を開いてあげましょう。
すると手を洗いやすくなりますよ。

腕を洗うときは手首から。

腕を自分の手全体で握るようにします。
そこから肩方向に向かって、自分の手をくるくる回しながら洗います。

足を洗う

赤ちゃんをわざわざお湯からあげなくても
お湯の中につかったまま洗って大丈夫です。

足先から付け根まで、腕と同じようにくるくる回して洗います。

背中を洗う

背中を洗うのが最初の難関です。
動画を載せておきますので、見てみてください。
見るのは開始10秒だけで十分です。

https://youtu.be/E5xgkTXNyJk

残り4本の指が赤ちゃんの背中に向くように、赤ちゃんの肩に親指を置いてください。
4本の指を背中に回して、肩を支えながら反対に向かせます。

赤ちゃんの手を自分の腕にかけます。
ちょうど脇のしたを支えるような感じです。

これで体がずれないようにします。
動画では滑り止めとして腕にタオルを敷いていますね。

ここまでできれば、後は背中からお尻に向かって洗います。
背中は円を描くように洗いましょう。

うつぶせにするには慣れるまでコツがいると思います。
最初はあおむけのまま洗っても大丈夫ですよ。

できれば背中の状態も確認してあげたいので
早めにうつぶせで洗えるよう練習してみてください。

お尻を洗う

お尻は背中の延長上で洗います。

おしもを洗う

基本は上から下へ洗うです。

男の子のおしもは真ん中を上から下へ洗い
左右それぞれを上から下へ
最後に最下部分を拭いましょう

女の子のおしもは、真ん中を上から下へ洗います。
その後左右それぞれを上から下へ洗います。

掛け湯をして石けんを洗い流す

足から肩に向かって、40度くらいのお湯でゆっくり掛け湯をします。
お湯に溶けた泡や身体に残った石けんを流してあげましょう。

お湯から出ます

これで赤ちゃんを洗うまでが完了です。
次は洗い終わったあとのケアが必要です。

お風呂から上がった後にすること

01.バスタオルで身体を拭く

02.服を着せる

03.おへその消毒

04.耳と鼻の消毒

05.髪の毛を整える

06.片付けをする

身体を拭く

新生児の赤ちゃんは身体が冷えやすいです。
できる限り早く水分を取り去ってあげましょう。

おへその消毒をする

まだ産まれて間もない新生児は、「へその緒」がついたままです。
取れるまでおよそ1週間程度かかりますので、消毒が必要です。

01.綿棒に消毒用のアルコールをたっぷり含ませる

02.へその緒の付け根の皮膚を広げる

03.根元をしっかり消毒する

へその緒がとれても消毒はやめないでください。
毎日続けていると、乾燥して綿棒に汚れがつかなくなります。

また、へその緒がとれる前後には、少し出血することがあります。
そんなときも焦らず消毒をして様子を見ましょう。

耳と鼻を消毒する

どちらもベビーオイルを綿棒に適量つけて消毒します。

耳の消毒

顔を横に向けて頭をしっかり支えましょう。
そのまま耳の穴の入り口と溝を拭きます。

このとき、耳の奥まで綿棒を入れてはいけません。

鼻の消毒

1cmぐらい綿棒の先を鼻の穴にいれます。
入れたら右もしくは左どちら一方に回しながらぬきます。
ゆっくりひねりながら抜くという感じでOKです。

さいごに髪の毛をセット

赤ちゃんの髪の毛はお風呂あがりのまま置いておくと
かな~り変なことになりがちです。

見るのは親だけかもしれませんが、
簡単にセットしておいてあげましょう。

あとは、お風呂の後片付けをして完了です。
ベビーバスは毎回洗って清潔に。
天日干しをして水分を飛ばしておきましょう。

おつかれさまでした。

沐浴時に使うグッズ

赤ちゃんをお風呂に入れるにはお風呂グッズが当然必要ですよね。
ただ数も種類も多いので、ひとつ選ぶのにも苦労します。

あれこれ買い揃えても使わないことが多くなりがちです。
最低限絶対に必要なグッズだけを揃えましょう。

とくに注意したいのが身体を洗うもの。

赤ちゃんの肌は非常にデリケート。
扱いを間違えると湿疹や肌荒れの元になります。

なので、我が家で実際に使っているモノの中から
特に良かったものをお見せします。

パックスナチュロン 洗濯用液体石けん 詰替用 4000ml

いきなりですが、たったこれ一つで赤ちゃんどころか
家中のいろいろなことが片付きます。

  • 基本的な使い道
  • ボディソープ
  • 洗濯
  • ウールやシルクを使ったおしゃれ着
  • 洗面所の手洗い
  • 洗顔
  • 食器洗い洗剤
  • お風呂掃除
  • 上履き・靴洗い

きっと他にも活用できるところがあると思いますが
我が家で使っているのはこのあたり。

洗濯用となっていますが、これはただの企業がつけただけのネーミング。
当然、洗濯以外に使っても問題ナシです。

高濃度純石けんが決め手

重要なのは中身ですよね。
成分がわかっていれば、赤ちゃんにも使えてしまいます。

で、肝心の成分は↓

成分:純石けん分(40% 脂肪酸カリウム、脂肪酸ナトリウム)

はい、ご覧のとおり「純石けん」のみです。
液体ではありますが、ただの「石けん」のみ。

脂肪酸カリウムと脂肪酸ナトリウムは石けんを作るために必須の原材料です。
これなくして液体石けんは作れません。
もちろん、人体に害はありませんよ。

でも、純石けん40%だと残り60%がなにか気になりますよね?
答えは「」です。

当然、合成洗剤のように危険な成分は一切ありません。

実際に0歳児の頃から、いまも継続してボディーソープ代わりに
ガンガン使い続けていますが、これのせいで起きた肌トラブルは「0」です。

他の用途でもひとつで済むのでわかりやすく、
気軽に使えてマメになった気もします。

子供が大きくなってからも、
間違えてほかのものを使う心配もなくなりますね。
というか家中これしかない勢いですが…。

中身が純液体石けんなので、ほんと使い道が多いです。
ただ、それだけだと他にも類似品はいくらでもあります。

なぜパックスナチュロンなのか?

それは

  • 成分が純石けんのみ
  • 他製品より石けんの濃度が高く、何と40%
  • 安心ブランドのパックスナチュロン
  • 無添加と書いてないから価格が安い
  • ネットで手軽に入手できる
  • 大量買いになるので、送料無料のおまけ

ほかにもいろいろありますが、この辺で。
これ1本のおかげでドラッグストアに行かなくなり、
余計な買い物もしなくなりました。

洗うときは石けんで

赤ちゃんを洗うとき、現在の指導では石けんで洗うことが推奨されています。
お湯だけで洗うのも悪くはないんですが、それだと皮脂が取りきれないからです。

脂が残って汚れがたまると、毛穴が詰まって炎症を起こします。
なので、昔と違い今は石けんで洗うことが推奨されています。

そして、この石けんは何も固形である必要はないです。
使ったことがあればわかるかもしれませんが、液体の石けんは使い勝手が良いんです。

まずゴシゴシ溶かさなくていいですから、ネットでちょっとすり合わせれば泡々です。
泡を赤ちゃんにつけてあげる方が、はるかに刺激も少ないですからね。

固形で使うとなると片手でいろいろやりたい育児期間中は使いにくい場面が多いです。

これまでに液体石けんを経験したことがなければ、
ほんと家中で便利すぎるのでチャレンジしてみてくださいね。

まとめ

さいごにおさらいも兼ねて沐浴の動画を紹介します。
https://youtu.be/hoQ1y9Jvyxs

あとから振り返れば新生児の赤ちゃんの沐浴と呼ばれるのは、
ほんの1~2ヶ月の間だけのお話です。

ただ、いままさに沐浴をするママにとって
そんなたったの1~2ヶ月が、途方もなく長く感じられるはずです。

であれば、毎回のお風呂を少しでも正しく入れてあげられれば
赤ちゃんもママも安心・安全に過ごせます。

できれば出産前に見ていただいて予行練習や
沐浴のイメージをしてもらえるとうれしいですね。

辛い時期もいつかは終わりがきます。
知識武装をしっかりして乗り切っていきましょう。

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